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【実録】廊下無し平屋のリアルな後悔ポイントー音漏れや臭い問題

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わが家は廊下無し24坪高気密高断熱の平屋に住む5人家族。

実際に住んでいるからこそ分かる、廊下無し平屋のリアルすぎる後悔ポイントと対策方法について詳しく紹介していきます。

これから廊下の無い平屋を建てる予定の方は、ぜひ参考にしていただき、後悔のない家づくりにお役立てください。

目次

廊下の無い平屋|住んでわかったデメリット4選

最初にお伝えしておくと、廊下の無い平屋は最高です!
移動距離短くて済み、掃除範囲も少なく、効率重視の我が家には最適解でした。

とはいえ、実際に住んでみて「ここは失敗だった」と感じる部分もあります。今回は廊下の無い間取りのデメリットや対策していないとハマる落とし穴について詳しく解説します。

音漏れ問題|子供部屋とトイレの音が筒抜け

子供部屋の音漏れ実態

我が家の子供部屋はリビングに隣接しており、音漏れが問題となっています。

  • 壁に貼ったエコカラットの防音効果はほぼ感じられない
  • 子供部屋のテレビ音量がリビングに聞こえる
  • リビングの音も子供部屋にしっかり漏れる
  • 40〜50デシベル程度(静かな図書館レベル)の音が開き戸を閉めていても聞こえる

リビングと子供部屋、両方の部屋でテレビを見ている場合は、お互いが小さい音量で見たりと気を遣っています。

トイレの音漏れ対策の重要性

トイレの音漏れは、廊下無し平屋で最も注意すべきポイントです。

  • 引き戸仕様だが、対策無しではおしっこの音が聞こえる
  • リビングから最も離れた場所に配置したものの、24坪では限界がある


現在は対策をしてかなり軽減されました。

詳細な対策方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

https://ietsuku-ru.com/【実測データ公開】廊下なし平屋のトイレ音漏れ/

空調の課題|エアコン1台では限界がある

高気密高断熱でも空調は複雑

小さい平屋で全部空間繋がっている高気密高断熱住宅なら200V14畳のエアコン1つで十分と考えていたのですが、実際は想定以上に難しい問題でした。

夏場の温度管理の実態

  • 扉を閉めた子供部屋は冷えない
  • 扉を開けてもサーキュレーターがないと涼しくならない
  • 35℃超えの日はリビングでも27〜28℃、最も遠い場所は29℃になることも

この現状から冷房について考えると、すべての空間に対して14畳エアコン1つだけというのは少し厳しいです。

そこには高気密高断熱住宅特有の問題も関係しています。

  • 料理するたびに湿度と温度が上昇
  • 家にいる人数が増えるほど体温で室温上昇

このように室内で発生する熱にはかなりシビアです。

おすすめの空調対策

  • 14畳より大きめのエアコン導入+各部屋エアコン
  • 小屋裏エアコン+リビングエアコン(理想)
  • エアコン1台は故障時のリスクを考慮

廊下の無い平屋ではエアコンの設置位置が難しいので、設計段階からどこにエアコンを設置するかを検討しておくことが重要です。

プライバシーの犠牲|扉を閉めると暑い、開けると音漏れ

子供部屋のプライバシー問題

  • 親の寝室は扉無しのためプライバシー皆無
  • 扉を閉めると暑く、開けると音がさらに漏れる
  • 子供は扉を閉めたがるが、しばらくすると部屋が暑くなる

こんな具合でプライバシーは結構犠牲に。
それでも子供は扉を閉めたいらしく、しばらくしてから開けてみると部屋はかなり暑くなってます
親の寝室はリビング横で扉無しなので、プライバシーのかけらもありません。

来客時の課題

  • 来客は必ずリビングを通ることになる
  • 宿泊客がある場合は落ち着きにくい環境

小さい平屋だと来客専用のスペースが用意されていないこともあり、特に宿泊の場合は落ち着きにくくなります。

強いにおい問題|隠しきれない3つの臭い

廊下無し平屋で問題となる臭いの発生源は3つです。

①玄関の靴の臭い

  • オープン収納のため臭いが漏れやすい
  • 梅雨時期や高温多湿時に特に問題
  • 玄関からリビングに繋がる扉を開けていると臭いがリビングに流れる
  • 24時間換気の排気口だけでは防げない

わが家では靴はオープン収納にしているのですが、オープンにしていると当然臭いも漏れやすいです。
普段はあまり問題ないのですが、梅雨時期や高温多湿の時は靴が臭っているのが分かります。

玄関にも24時間換気の排気口をつけているのですが、これだけで完璧に防げるかというと厳しいです。

②トイレの臭い(問題なし)

  • 床面近くの24時間換気排気口が効果的
  • これまで臭いで困ったことはなし

これに関しては今まで問題に思ったことはありません。トイレ内の24時間換気の排気口を床面近くに設置していることも幸いしてか、トイレが臭ってるとは感じないので安心してください。

③生ごみ処理機の臭い

  • NAGUALEP(生ごみ処理機)を24時間換気排気口近くに設置
  • 魚を入れた時の臭いは強烈で家じゅうに広がることも
  • 24時間換気で比較的早く臭いは消えるが、瞬間的な強烈な臭いは防げない

我が家では生ごみ処理機のNAGUALEPを使っています。

生ごみ処理機は臭いが出てしまうので、24時間換気の排気口の近くに設置していたのですが、臭いが漏れてしまいました。

特に魚を生ごみ処理機に入れた時は強烈に臭いが出てしまって、家じゅうに臭いが広がることも。。。

24時間換気が動いているので臭いは比較的早く無くなるんですが、瞬間的な強烈な臭いは防ぎきれません。

それでもオススメ!廊下の無い平屋のメリット5選

デメリットを多く挙げましたが、廊下の無い平屋にして本当に良かったと感じています。

その理由を5つにまとめてみました。

建築コストを抑えて暮らしの質を向上

コストダウンの実績

・当初33坪予定→24坪に変更

・坪単価100万円として単純計算で900万円のコストダウン

・24坪で足りないと思ったことは一度もなし

間取りを2年がかりで自分で仕上げました。
パースを作って、暮らしを極限まで具体的に想像することで余分なスペースを減らし、大幅な坪数の削減に成功しました。

浮いたお金の有効活用

コストダウンで浮いたお金で暮らしのクオリティをアップさせています。
特に以下の4つは暮らしに直結する家具・家電でした。全部30万ほどします。

  • プロジェクター
  • ソファ
  • 造作テーブル
  • 海外製食洗器

特にプロジェクター、ソファ、造作テーブルは我が家のリビングの肝となる部分だったので、絶対にお金を掛けようと決めていたところでした。

間取りを削って廊下の無い平屋にしたことで、理想の暮らしを実現できました。

工夫次第でエアコン1台でも過ごせる

空調が難しいとは書きましたが、それでも1台でも過ごせる程度です。

  • 全ての空間を少し開けておくことで全館空調のような効果
  • 家じゅうどこでも快適に過ごせる
  • 夏場に友達を呼びにくいなどの制約はあるものの、家族での生活には十分

サーキュレーターの置き場所を工夫すれば、温度ムラを減らして家まるごと快適な空間に出来ます。

除湿器も使えばさらに快適になります。

掃除が圧倒的に楽

浮いたお金で上位機種のロボット掃除機を買ったおかげで、毎日の掃除がめちゃくちゃ楽です。

  • 上位機種のロボット掃除機で毎日の掃除が自動化
  • 階段がないため玄関土間以外の全空間をロボット掃除機で掃除可能
  • 廊下を無くしたことで掃除面積が大幅削減

ロボット掃除機は水拭き、モップ乾燥、汚水交換、全てが全自動の機種を使用しています。
掃除時間大幅削減で暮らしのクオリティーがアップしました。

余計なモノが増えづらいミニマルな暮らし

我が家ではミニマリスト的な生活をしていて、なるべく最小限のもので暮らすことで廊下無し24坪という面積でも5人で生活できています。

  • 廊下が無い分、収納面積も限定的
  • 何かを置くには何かを捨てる必要がある
  • 探し物や整理整頓の時間が削減され効率的

家づくりでは足りなかったら困るとつい収納スペースを作りがちです。

必要な収納量を確実に把握することで余分なスペースを作らず、コストダウンにや生活の質の向上につながります。

家族の距離が近く安心感がある

どこへ移動するにもリビング空間を通るので、常に誰かが見えて安心感があります。

  • 常に家のどこに誰がいるかがすぐに分かる
  • トイレの扉がリビングから見えるため、子どもの付き添いが不要に


うちの夫婦は自分1人の時間が欲しいタイプではないので、この環境でも全然問題なく過ごせています。
家が大好き、家族大好きの人にとっては最適な環境とすら言えます。

以前住んでいた家では、トイレがリビングから遠く、子どもにトイレについてきてとお願いされていましたが、今はトイレの扉がリビングから見えているので、トイレの付き添いも無くなりました。

まとめ|廊下無し平屋は人を選ぶ住宅スタイル

実際に暮らしてみて分かったのは、廊下の無い平屋はかなり人を選ぶということです。

廊下無し平屋に向いている人

  • 効率性を重視する
  • 今回紹介したデメリットを許容できる
  • メリットの方を重視できる
  • 家族の距離が近い暮らしを望んでいる

我が家は廊下の無い平屋にしようと思った時から、デメリットについてある程度覚悟していました。
対策もしっかり取ったつもりでしたが、初めての家づくりで完全にカバーすることはできませんでした。

事前の十分な検討と対策が、廊下無し平屋での快適な暮らしの鍵となります。

ぜひこの記事を参考に、後悔のない家づくりを楽しんでください!

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